
何が起こっている?
五十肩(肩関節周囲炎・拘縮肩)は、肩関節の周囲に炎症が起こり、関節を包む組織が硬くなって動きが制限される状態です。
明確なきっかけがないまま発症することも多く、年齢や生活習慣、肩の使い方などが関与すると考えられています。
どんな症状?
肩の痛みと動かしにくさが特徴です。
特に、腕を上げる・後ろに回す・服を着替える動作がつらくなります。夜間痛が強く、寝返りで目が覚めることもあります。経過とともに痛みが落ち着いても、動きの制限が残ることがあります。
どうやって調べる?
診察では、肩の可動域を詳しく確認し、自分で動かす場合・他人が動かす場合の制限を評価します。
必要に応じてレントゲン検査を行い、骨折や変形性関節症など他の疾患を除外します。炎症や腱の状態確認に超音波検査を用いることもあります。
どうやって治す?
五十肩の治療は、時期(炎症が強い時期か、拘縮が主体の時期か)によって方針が変わります。
痛みが強い時期は炎症を抑える治療を行い、痛みが落ち着いてきたら、肩の動きを少しずつ取り戻すリハビリを行います。無理に動かしすぎると悪化することがあるため、段階的な対応が重要です。
受診の目安
肩の痛みや動かしにくさが数週間以上続く場合、夜間痛が強い場合は受診をおすすめします。
「放っておけば治る」と言われることもありますが、適切な時期に治療を行うことで回復が早まることがあります。
当院で行う検査・治療
当院では、肩の痛みだけでなく、現在がどの時期(炎症期・拘縮期)にあるのかを重視して評価します。診察では、肩関節の可動域、痛みの出る動作、日常生活で困っている場面を丁寧に確認します。
検査としては、レントゲン検査で骨の異常や他疾患を除外し、必要に応じて超音波検査で腱や滑液包の状態を評価します。
治療は、症状に応じて内服や注射、物理療法で痛みを抑えながら、運動療法(リハビリ)を段階的に進めます。痛みの強い時期には無理な運動は避け、動きが出てきた段階で可動域改善を目指します。
単に動くようにするだけでなく、再発しにくい肩の使い方や生活動作まで含めて調整します。
Trend
近年の研究トレンド
五十肩は自然に治る?
自然経過で改善するケースもありますが、長期間にわたって可動域制限が残る例も報告されています。
当院では、経過を見ながら、必要な治療を適切なタイミングで行います。
注射は有効?
炎症が強い時期には、痛みの軽減に有効とされる報告があります。
当院では、時期と症状を見極めて、必要な場合に選択します。
リハビリはいつから?
時期に応じた運動療法が重要で、無理な可動域訓練は悪化の原因になることがあります。
当院では、痛みと動きの状態を見ながら、段階的に進めます。
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この記事の執筆者プロフィール
Yoリハビリ整形外科 院長 佐藤洋一
Yoichi Sato M.D.
専門医・認定医・資格
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
- 難病指定医(協力難病指定医)

所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本義肢装具学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本整形外傷学会
修了
- 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
- AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
- 義肢装具等判定医師研修会
- 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会












受賞歴
- 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
- 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
- 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
- 日本骨折治療学会 優秀論文賞
- 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 日本腰痛学会 優秀論文賞
- 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)


















趣味
- キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
- コーディング(Python, Java, html, CSS)
- テニス
