
何が起こっている?
野球肘は、投球動作の繰り返しによって肘に過度な負担がかかり、骨・軟骨・靱帯・腱などに障害が起こる状態の総称です。
特に成長期では骨が未熟なため、内側・外側・後方それぞれに異なる障害が起こりやすくなります。
どんな症状?
投球時や投球後の肘の痛みが主な症状です。
はじめは軽い違和感でも、続けるうちに痛みが強くなり、全力投球ができなくなることがあります。進行すると、日常生活でも痛みを感じるようになる場合があります。
どうやって調べる?
診察では、痛みの部位(内側・外側・後方)や投球状況、成長段階を確認します。
レントゲン検査で骨や成長軟骨の状態を評価し、必要に応じて超音波検査やMRI検査で靱帯・軟骨・軟部組織の状態を詳しく調べます。
どうやって治す?
治療の基本は、早期発見と投球負荷の調整です。
症状の程度に応じて投球を制限し、肘への負担を減らします。痛みが落ち着いてきたら、肩・肘・体幹の使い方を整えるリハビリを行い、段階的に投球復帰を目指します。
受診の目安
投球時に肘の痛みが出る、違和感が続く、以前より球速が落ちたと感じる場合は受診をおすすめします。
成長期の痛みは放置しないことが重要です。
当院で行う検査・治療
当院では、痛みの部位・成長段階・投球フォームを重視して評価します。診察では、肘だけでなく、肩・肩甲帯・体幹・下肢の動きまで含めて確認し、投球動作全体の負担を整理します。
検査としては、レントゲン検査で成長軟骨や骨の状態を評価し、必要に応じて超音波検査で靱帯や腱の状態を確認します。重症例が疑われる場合には、MRI検査を近隣医療機関と連携して実施します。
治療は、運動療法(リハビリ)を中心に行い、肘だけでなく肩・体幹の機能改善を図ります。投球再開時には、段階的な復帰プログラムを用いて無理のない復帰を目指します。
手術が必要と判断した場合には、専門医療機関へ速やかに紹介します。
Trend
近年の研究トレンド
投げながら治せる?
痛みを我慢して投げ続けると悪化するリスクが高いとされています。
当院では、一時的な休止を含め、回復を優先します。
フォームは関係ある?
投球フォームや体の使い方が肘への負担に影響することが示されています。
当院では、全身の動きとして評価し、リハビリに反映します。
再発は防げる?
適切なリハビリと投球管理により、再発リスクを下げられる可能性があります。
当院では、再発予防を重視した指導を行います。
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この記事の執筆者プロフィール
Yoリハビリ整形外科 院長 佐藤洋一
Yoichi Sato M.D.
専門医・認定医・資格
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
- 難病指定医(協力難病指定医)

所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本義肢装具学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本整形外傷学会
修了
- 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
- AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
- 義肢装具等判定医師研修会
- 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会












受賞歴
- 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
- 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
- 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
- 日本骨折治療学会 優秀論文賞
- 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 日本腰痛学会 優秀論文賞
- 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)


















趣味
- キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
- コーディング(Python, Java, html, CSS)
- テニス
