
何が起こっている?
本来、首の骨(頚椎)はゆるやかなカーブ(前弯)があります。ストレートネックは、そのカーブが少なくなり首がまっすぐに近づいた状態です。姿勢や生活習慣の影響で首・肩まわりに負担が集中し、こりや痛みが出やすくなります。
どんな症状?
首こり・肩こり、頭痛、首の動かしにくさ、背中の張りなどが起こりやすくなります。長時間のデスクワークやスマホ使用で悪化しやすく、夕方にかけてつらくなる方もいます。しびれがある場合は別の病気が隠れていることもあります。
どうやって調べる?
診察で姿勢や首・肩甲帯の動きを確認します。必要に応じてレントゲンで頚椎のカーブや骨の変化を評価し、しびれや強い症状がある場合は他の原因(椎間板や神経)も含めて判断します。
どうやって治す?
「まっすぐ=悪い」と決めつけるより、症状の原因となっている負担のかかり方を整えることが重要です。痛みが強い時は内服や物理療法で緩和しつつ、リハビリで姿勢・首肩まわりの動き・筋力や柔軟性を段階的に改善します。再発予防のため生活動作も調整します。
受診の目安
首や肩の痛み・頭痛が続く、日常生活に支障がある、しびれや力の入りにくさがある場合は受診をおすすめします。「ストレートネックと言われたが症状が強い」「自己流で悪化した」ケースもあるため、早めの評価が安心です。
当院で行う検査・治療
当院では、「ストレートネック」という画像所見だけで判断せず、現在の症状がなぜ起きているのかを重視して評価します。診察では、首の動きだけでなく、姿勢・肩甲帯や背中の動き、日常生活での体の使い方まで確認します。
必要に応じてレントゲン検査を行い、頚椎のカーブや骨の変化を評価します。しびれや痛みが強い場合には、超音波検査を用いて筋肉や軟部組織の状態を確認し、他の原因が隠れていないかを判断します。
治療は、症状に応じて運動療法(リハビリ)を中心に行います。首や肩まわりの筋緊張を整えつつ、姿勢や動作の癖を修正し、日常生活で首に過度な負担がかからない状態を目指します。痛みが強い場合には、筋膜リリース、物理療法や内服を併用し、無理のない範囲から段階的に進めます。
「首の形を元に戻すこと」だけを目的にせず、痛みや不調が出にくく、生活が楽になることをゴールに治療を行います。
Trend
近年の研究トレンド
ストレートネックは“治して戻す”べき?
現時点では、画像上のカーブだけを目標にするより、症状・機能(痛み、動き、生活の困りごと)の改善を重視する考え方が主流です。
当院では、「生活が楽になる」ことをゴールに治療を組み立てます。
スマホやデスクワークが原因?
長時間の前かがみ姿勢や同一姿勢は首への負担を増やし、症状悪化に関与するとされています。
当院では、姿勢だけでなく、休憩の取り方や環境調整も含めて具体的に提案します。
運動やリハビリは効果がある?
首・肩甲帯の運動療法や姿勢・動作の修正は、痛みや機能改善に役立つ可能性が示されています。
当院では、状態に合わせて無理のない範囲から開始し、段階的に強度を調整します。
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この記事の執筆者プロフィール
Yoリハビリ整形外科 院長 佐藤洋一
Yoichi Sato M.D.
専門医・認定医・資格
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
- 難病指定医(協力難病指定医)

所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本義肢装具学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本整形外傷学会
修了
- 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
- AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
- 義肢装具等判定医師研修会
- 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会












受賞歴
- 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
- 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
- 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
- 日本骨折治療学会 優秀論文賞
- 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 日本腰痛学会 優秀論文賞
- 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)


















趣味
- キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
- コーディング(Python, Java, html, CSS)
- テニス
