
何が起こっている?
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減り、関節に痛みや動かしにくさが生じる状態です。
その原因の一つとして、生まれつき股関節の受け皿が浅い「臼蓋形成不全」があります。
臼蓋形成不全があると股関節に負担がかかりやすく、長年の使用によって変形性股関節症へ進行することがあります。
どんな症状?
股関節の付け根の痛みが主な症状で、歩き始めや立ち上がりで痛みを感じやすくなります。
進行すると、長く歩けない、階段や靴下の着脱がつらいといった日常生活の支障が出てきます。
痛みの出方や進行のスピードには個人差があります。
どうやって調べる?
診察では、痛みの部位、動作との関係、歩き方や可動域を確認します。
レントゲン検査で関節の形やすり減りを評価し、必要に応じてMRI検査(連携医療機関)を行います。
画像所見だけでなく、症状や生活への影響を重視して判断します。
どうやって治す?
治療は、痛みを和らげ、今の生活をできるだけ保つことが目的です。
すり減った軟骨を元に戻す治療ではなく、負担を減らしながら進行を抑える対応が中心となります。
症状や年齢、生活状況に応じて、治療方針を調整します。
受診の目安
歩くと股関節が痛む、動き始めに違和感がある場合は受診をおすすめします。
若い頃に臼蓋形成不全を指摘されたことがあり、痛みが出てきた場合も、早めの評価が大切です。
当院で行う検査・治療
当院では、画像所見だけに頼らず、痛みや生活動作への影響を重視して評価します。
診察では、歩行や姿勢、仕事・家事・趣味での股関節の使い方を丁寧に確認します。
検査としては、レントゲン検査を基本とし、必要に応じてMRI検査(連携医療機関)を行います。
治療は、症状に応じて内服・外用薬、物理療法を組み合わせます。
また、運動療法(リハビリ)を通じて、股関節や体幹の使い方を見直し、関節への負担を減らす動作や姿勢を指導します。
保存療法で日常生活が保てなくなった場合には、専門医療機関と連携します。
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近年の研究トレンド
臼蓋形成不全があると必ず悪化する?
臼蓋形成不全があっても、必ずしもすぐに変形性股関節症が進行するわけではありません。
当院では、症状と生活への影響を重視して経過を見ます。
運動はしたほうがいい?
過度な安静よりも、適切な運動で筋力や動きを保つことが重要とされています。
当院では、無理のない範囲での運動を重視します。
手術が必要になるのはどんなとき?
痛みが強く、日常生活が保てなくなった場合に手術が検討されます。
当院では、保存療法の効果と生活状況を踏まえて判断します。
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この記事の執筆者プロフィール
Yoリハビリ整形外科 院長 佐藤洋一
Yoichi Sato M.D.
専門医・認定医・資格
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
- 難病指定医(協力難病指定医)

所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本義肢装具学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本整形外傷学会
修了
- 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
- AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
- 義肢装具等判定医師研修会
- 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会












受賞歴
- 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
- 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
- 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
- 日本骨折治療学会 優秀論文賞
- 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 日本腰痛学会 優秀論文賞
- 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)


















趣味
- キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
- コーディング(Python, Java, html, CSS)
- テニス
