
何が起こっている?
肩関節脱臼は、腕の骨(上腕骨)が肩の受け皿(関節窩)から外れてしまった状態です。
肩は可動域が非常に大きい反面、不安定になりやすく、転倒やスポーツ外傷をきっかけに起こりやすい関節です。一度脱臼すると、関節や靱帯が傷つき、再発(反復性脱臼)につながることがあります。
どんな症状?
強い肩の痛みと、肩が動かせない・形が明らかにおかしいといった症状がみられます。脱臼が整復された後も、痛みや不安感が残ることがあります。反復性脱臼では、特定の動作で「外れそうな感じ(不安定感)」を訴えることがあります。
どうやって調べる?
診察では、受傷状況や痛みの程度、神経や血流に異常がないかを確認します。
レントゲン検査で脱臼の有無や方向を評価し、整復後には骨折の合併がないかを確認します。必要に応じてMRI検査で、関節唇や靱帯、腱板の損傷を評価します。
どうやって治す?
急性期には、速やかな整復が必要です。整復後は、一定期間の固定と安静を行い、痛みが落ち着いた段階でリハビリを開始します。
再発リスクが高い場合や、反復性脱臼では、手術が検討されることもあります。
受診の目安
外傷後に肩が動かせない、強い痛みや変形がある場合は、すぐに受診が必要です。
過去に脱臼歴があり、「外れそうな感じ」や不安定感が続く場合も、早めの評価をおすすめします。
当院で行う検査・治療
当院では、急性期対応とその後の再発予防を重視して診療を行います。診察では、脱臼の状態に加え、神経・血流障害の有無を確認し、安全に配慮した対応を行います。
検査としては、レントゲン検査で脱臼や骨折の有無を評価し、必要に応じてMRI検査を近隣医療機関と連携して実施します。これにより、関節唇損傷や腱板損傷の有無を確認します。
治療は、急性期には整復と固定を行い、その後は運動療法(リハビリ)を通じて肩周囲の筋力と安定性を回復させます。再発リスクが高い場合や、日常生活・スポーツに支障がある場合には、専門医療機関へ紹介し、手術を含めた治療を検討します。
Trend
近年の研究トレンド
一度脱臼すると必ず再発する?
若年者やスポーツ活動が盛んな方では再発率が高いとされていますが、すべての人で再発するわけではありません。
当院では、年齢や活動レベルを考慮してリスク評価を行います。
リハビリで予防できる?
適切なリハビリにより、再脱臼のリスクを下げられる可能性が示されています。
当院では、肩の安定性を高めるリハビリを段階的に行います。
手術はいつ考える?
反復性脱臼やスポーツ復帰を重視する場合、手術が有効な選択肢となることがあります。
当院では、生活や競技への影響を踏まえて、適切なタイミングで専門医へ紹介します。
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この記事の執筆者プロフィール
Yoリハビリ整形外科 院長 佐藤洋一
Yoichi Sato M.D.
専門医・認定医・資格
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
- 難病指定医(協力難病指定医)

所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本義肢装具学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本整形外傷学会
修了
- 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
- AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
- 義肢装具等判定医師研修会
- 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会












受賞歴
- 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
- 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
- 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
- 日本骨折治療学会 優秀論文賞
- 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 日本腰痛学会 優秀論文賞
- 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)


















趣味
- キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
- コーディング(Python, Java, html, CSS)
- テニス
