
何が起こっている?
頚椎症性脊髄症は、加齢や変形によって首の骨や椎間板が変性し、脊髄(神経の束)そのものが圧迫されている状態です。
脊髄は手足を動かす重要な神経の通り道であり、圧迫が続くと、首だけでなく手や足の機能にも影響が出てきます。
どんな症状?
首や肩の痛みだけでなく、手先の細かい動作がしづらい、ボタンが留めにくい、字が書きにくいといった症状がみられることがあります。
また、歩きにくさ、つまずきやすさ、足がもつれる感じなど、下肢の症状が出るのも特徴です。しびれは両手・両足に出ることがあります。
どうやって調べる?
診察では、首の動きに加えて、手指の動き・筋力・反射・歩行状態などを確認します。
MRI検査は脊髄の圧迫状態を評価するうえで非常に重要で、必要に応じて近隣医療機関と連携して行います。レントゲン検査で骨の変形や配列を確認することもあります。
どうやって治す?
頚椎症性脊髄症では、症状の程度によって治療方針が大きく変わります。
軽症の場合は、症状の進行を防ぐことを目的に保存療法を行うこともありますが、進行性の場合や日常生活に支障が出ている場合には手術が検討されることがあります。
受診の目安
手先が不器用になってきた、歩きにくい、つまずきやすい、しびれが広がってきたと感じる場合は、早めの受診が重要です。
急激な症状悪化や排尿・排便の異常を伴う場合は、速やかな評価が必要です。
当院で行う検査・治療
当院では、首の痛みだけでなく、手足の動きや日常生活への影響を重視して評価します。診察では、首の可動域、筋力、反射、歩行状態などを丁寧に確認し、現在の機能障害の程度を把握します。
検査としては、レントゲン検査で頚椎の配列や変形を評価し、脊髄への影響が疑われる場合には、MRI検査を近隣医療機関と連携して実施します。これにより、脊髄の圧迫部位や程度を詳しく評価します。
治療方針は、症状の重さや進行具合を踏まえて慎重に判断します。保存療法を行う場合には、過度な負担を避けながら症状の悪化を防ぐことを目的に、生活指導や必要最小限のリハビリを行います。
手術が必要と判断した場合には、速やかに専門医療機関へ紹介し、適切な治療につなげます。
Trend
近年の研究トレンド
頚椎症性脊髄症は自然に良くなる?
自然経過で改善することは少なく、進行性の経過をとることが多いとされています。
当院では、症状の変化を見逃さず、早期評価を重視します。
いつ手術を考えるべき?
歩行障害や手指機能低下がある場合、手術が有効とされるケースがあります。
当院では、日常生活への影響と進行性を踏まえ、適切なタイミングで専門医へ紹介します。
リハビリはしてもいい?
過度な負荷は症状を悪化させる可能性があり、慎重な判断が必要です。
当院では、症状に応じて、無理のない範囲で生活指導や運動の調整を行います。
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この記事の執筆者プロフィール
Yoリハビリ整形外科 院長 佐藤洋一
Yoichi Sato M.D.
専門医・認定医・資格
- 日本整形外科学会認定 専門医
- 日本リハビリテーション医学会認定 専門医
- 難病指定医(協力難病指定医)

所属学会
- 日本整形外科学会
- 日本リハビリテーション医学会
- 日本義肢装具学会
- 日本骨粗鬆症学会
- 日本整形外傷学会
修了
- 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
- AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
- 義肢装具等判定医師研修会
- 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会












受賞歴
- 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
- 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
- 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
- 日本骨折治療学会 優秀論文賞
- 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
- 日本腰痛学会 優秀論文賞
- 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)


















趣味
- キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
- コーディング(Python, Java, html, CSS)
- テニス
