PRP EVIDENCE GUIDE
膝PRP・構造変化
PRPで軟骨は
再生する?
現在の臨床研究だけで、PRPにより軟骨が再生すると断定できません。MRIで構造変化を調べた研究がありますが、大規模RCTでは12か月の軟骨体積にプラセボとの差が示されませんでした。症状改善と軟骨再生は分けて考える必要があります。

記事内の人物・施設画像はイメージです。実在の医師・患者・院内設備を示すものではありません。
PRPで膝の軟骨は再生しますか?
症状改善は期待できる。軟骨再生は別に考える。
PRPでは膝の痛みや機能改善を示す研究があり、症状改善を目指す選択肢として検討できます。一方、現在の臨床研究だけで軟骨そのものが再生すると断定はできません。治療効果は症状と画像上の構造変化を分けて考えます。
症状と構造は別
痛みが軽くなることと軟骨が増えることは同じではありません。
MRI研究は一致していない
評価方法や治療条件によって結果が異なります。
再生を保証できない
構造改善を目的に断定的な説明はできません。
WHO MAY BENEFIT
どんな場合にPRPを検討する?
PRPは、軽症〜中等症の膝OAなどで痛みと機能の改善を目指す場合に検討されます。軟骨再生を目的に患者さんを選ぶ根拠はなく、MRI変化ではなく痛み、歩行、生活機能を治療目標にします。
軟骨欠損の大きさや高度変形をPRPだけで元に戻すことは期待せず、構造修復が必要な病態では手術を含む治療を検討します。
READING THE EVIDENCE
研究結果はどう読む?
RESTORE試験では、12か月の内側脛骨軟骨体積についてPRPと生理食塩水の有意差が示されませんでした。
別のMRI研究では複数の構造指標が検討されていますが、対象数、治療内容、評価指標が異なり、軟骨再生の証明とは言えません。

“研究結果と、目の前の状態を分けずに
治療を考えます。

LIMITS & SAFETY
期待だけでなく、
限界も確認する。
軟骨が再生するという期待だけで治療を決めず、症状、重症度、生活目標を確認します。
PRPで軟骨が必ず再生する、進行が必ず止まる、手術を必ず避けられるとは言えません。
OUR APPROACH
治療名より先に、
適応を診断する。
当院ではPRPありきで治療を決めません。症状、画像所見、これまでの治療、生活やスポーツの目標を確認します。
PRPを行う場合も注射だけで終わらせず、必要に応じてリハビリを組み合わせ、他の治療が適切な場合はその選択肢も説明します。

FAQ
よくある質問
PRPで膝の軟骨は再生しますか?
現在の臨床研究だけで、PRPにより軟骨が再生すると断定できません。MRIで構造変化を調べた研究がありますが、大規模RCTでは12か月の軟骨体積にプラセボとの差が示されませんでした。症状改善と軟骨再生は分けて考える必要があります。
誰でも同じ結果になりますか?
同じ結果になるとは限りません。疾患、重症度、製剤、治療歴などによって異なります。
治療はどのように決めますか?
診察と画像所見、これまでの治療、生活上の目標を確認して相談します。
REFERENCES
主な参考文献
- Effect of Intra-articular Platelet-Rich Plasma vs Placebo Injection on Pain and Medial Tibial Cartilage Volume: RESTORE Trial(2021年) PubMed
- MRI Follow-up of Cartilage Changes After Intra-articular Injection Therapy in Knee Osteoarthritis(2024年) PubMed
- Clinical Efficacy of PRP and Hyaluronic Acid Versus Hyaluronic Acid with MRI Analysis(2025年) PubMed
この記事は一般的な医療情報を提供するもので、個別の診断や治療の代わりにはなりません。治療の適否は医師の診察を受けてご相談ください。
YO REHA ORTHOPEDICS
PRPだけで終わらない。
診断からリハビリまで。
Yoリハビリ整形外科かわなでは、治療の適応を診断したうえで、PRPとリハビリを一つの治療計画として考えます。
院内でPRPを調製
院内で採血・遠心分離・PRP調製・注射まで行います。採血から注射までは約1時間が目安で、入院を必要としない日帰り治療です。
専門医の視点で診療
整形外科専門医・リハビリテーション科専門医の視点から状態を確認し、PRP以外の選択肢も含めて治療方針を検討します。
リハビリまで一体的に
広く設備の整ったリハビリ室で、筋力や動作を評価します。日常生活やスポーツへの復帰、再発予防まで支援します。


