
何が起こっている?

腱板断裂は、肩関節を安定させる腱板(インナーマッスルの腱)が部分的または完全に切れている状態です。
加齢による変性が背景にあることが多く、はっきりした外傷がなくても徐々に断裂が進行することがあります。転倒や重い物を持ち上げたことをきっかけに発症する場合もあります。
どんな症状?

肩の痛みや動かしにくさが主な症状です。
特に、腕を上げる、物を持ち上げる、服を着替えるといった動作で痛みが出やすくなります。夜間痛を伴うことも多く、痛みで目が覚めることがあります。断裂が大きい場合には、力が入りにくくなることもあります。
どうやって調べる?

診察では、肩の可動域や筋力、痛みの出方を詳しく確認します。
超音波検査やMRI検査は腱板の状態を評価するのに有用で、断裂の有無や範囲を把握します。レントゲン検査で骨の変化や他疾患を除外することもあります。
どうやって治す?

治療方針は、断裂の大きさ、症状の強さ、生活への影響によって異なります。
保存療法で症状が安定する場合も多く、痛みを抑えながら肩の機能を保つことを目指します。一方で、症状が強い場合や日常生活に大きな支障がある場合には、手術が検討されることもあります。
受診の目安

肩の痛みや動かしにくさが続く、夜間痛が強い、腕に力が入りにくいと感じる場合は受診をおすすめします。
転倒後に肩が上がらなくなった場合は、早めの評価が重要です。
当院で行う検査・治療

当院では、画像所見だけでなく、実際の症状と生活への影響を重視して評価します。診察では、肩の可動域、筋力低下の有無、痛みの出る動作を丁寧に確認します。
検査としては、超音波検査を用いて腱板の状態をリアルタイムで評価し、必要に応じてMRI検査を近隣医療機関と連携して実施します。レントゲン検査で骨変化や他疾患の有無も確認します。
治療は、症状や断裂の程度に応じて保存療法を基本とし、運動療法(リハビリ)を中心に行います。肩甲帯や体幹の動きを整え、肩への負担を軽減しながら機能改善を目指します。
保存療法で改善が乏しい場合や、手術適応と判断した場合には、専門医療機関へ速やかに紹介します。
Trend
近年の研究トレンド
腱板が切れていたら必ず手術?
すべての腱板断裂が手術を必要とするわけではなく、保存療法で症状が安定する例も多く報告されています。
放置すると悪化する?
断裂が徐々に拡大するケースもあり、経過観察が重要とされています。
リハビリは効果がある?
適切な運動療法により、痛みの軽減や機能改善が期待できるとされています。
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