PRP PATIENT GUIDE
手・指の痛み
指の変形と痛み。
PRPは効く?
指の変形をPRPで元に戻すことはできませんが、関節の痛みを和らげる目的で検討されることがあります。へバーデン・ブシャールを直接調べた質の高い試験は乏しい一方、母指CM関節症では改善報告があります。ただし最近のプラセボ対照試験では単回投与の優位性が示されず、症例・製剤・投与法を選ぶ必要があります。

記事内の人物・施設画像はイメージです。実在の医師・患者・院内設備を示すものではありません。
へバーデン結節・ブシャール結節・母指CM関節症にPRPは有効ですか?
指の変形と痛み。PRPは効く?
指の変形をPRPで元に戻すことはできませんが、関節の痛みを和らげる目的で検討されることがあります。へバーデン・ブシャールを直接調べた質の高い試験は乏しい一方、母指CM関節症では改善報告があります。ただし最近のプラセボ対照試験では単回投与の優位性が示されず、症例・製剤・投与法を選ぶ必要があります。
母指CMには直接研究
痛みや満足度の改善を示す報告があります。
結果は一様ではない
単回投与でプラセボとの差がなかった試験もあります。
変形と痛みを分ける
骨の形ではなく関節痛の軽減を治療目標にします。
WHO MAY BENEFIT
どんな場合にPRPを検討する?
母指CM関節症では、装具や手の使い方を調整しても母指基部痛が残る症例で、PRP後の改善報告があります。へバーデン・ブシャールのDIP・PIP関節は直接根拠が乏しく、同じ期待値では扱いません。
PRPは骨の変形を戻す治療ではなく、関節由来の痛みを対象にします。母指CMでも単回投与がプラセボに優れなかったRCTがあるため、病期、炎症、投与法を確認して選びます。
READING THE EVIDENCE
現在分かっていること
母指CM関節症では、小規模RCTや症例集積で痛み・機能の改善が報告され、2023年の研究では注射関節の68.8%が中等度以上の改善を回答しました。症例を選んで効果を期待できる可能性があります。
一方、へバーデン・ブシャールのDIP・PIP関節には直接根拠が乏しく、母指CMの結果をそのまま当てはめられません。また母指CMでも新しいプラセボ対照試験は単回PRPの明確な短期効果を示しておらず、研究結果は一致していません。

“治療名からではなく、診断と目標から
選択肢を考えます。

LIMITS & SAFETY
期待だけでなく、
限界も確認する。
小さな指関節への注射には痛み、出血、感染、腱・神経への影響などのリスクがあります。
PRPで変形や骨棘が元に戻る、軟骨が必ず再生するとは言えません。
OUR APPROACH
PRPありきではなく、
まず適応を診断する。
当院では症状、画像所見、これまでの治療、生活やスポーツの目標を確認して選択肢を説明します。
PRPを行う場合も注射だけで終わらせず、必要に応じてリハビリを組み合わせ、他の治療が適切な場合はその選択肢も説明します。

FAQ
よくある質問
へバーデン結節・ブシャール結節・母指CM関節症にPRPは有効ですか?
指の変形をPRPで元に戻すことはできませんが、関節の痛みを和らげる目的で検討されることがあります。へバーデン・ブシャールを直接調べた質の高い試験は乏しい一方、母指CM関節症では改善報告があります。ただし最近のプラセボ対照試験では単回投与の優位性が示されず、症例・製剤・投与法を選ぶ必要があります。
誰でも同じ結果になりますか?
同じ結果になるとは限りません。疾患、重症度、製剤、治療歴などによって異なります。
何を確認して治療を決めますか?
診察、画像所見、これまでの治療、生活上の目標、費用や通院負担を確認して相談します。
REFERENCES
主な参考文献
- 2018 update of EULAR recommendations for hand osteoarthritis(2019年) PubMed
- PRP versus corticosteroid for thumb CMC arthritis(2018年) PubMed
- PRP injection for thumb CMC osteoarthritis(2023年) PubMed
- ACR guideline for hand, hip and knee osteoarthritis(2020年) PubMed
- Platelet-Rich Plasma Injection for Painful Trapeziometacarpal Osteoarthritis: A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Trial(2025年) 出典
この記事は一般的な医療情報を提供するもので、個別の診断や治療の代わりにはなりません。治療の適否は医師の診察を受けてご相談ください。
YO REHA ORTHOPEDICS
PRPだけで終わらない。
診断からリハビリまで。
Yoリハビリ整形外科かわなでは、治療の適応を診断したうえで、PRPとリハビリを一つの治療計画として考えます。
院内でPRPを調製
院内で採血・遠心分離・PRP調製・注射まで行います。採血から注射までは約1時間が目安で、入院を必要としない日帰り治療です。
専門医の視点で診療
整形外科専門医・リハビリテーション科専門医の視点から状態を確認し、PRP以外の選択肢も含めて治療方針を検討します。
リハビリまで一体的に
広く設備の整ったリハビリ室で、筋力や動作を評価します。日常生活やスポーツへの復帰、再発予防まで支援します。


