術前リハは関節置換術の機能を高める?

この記事の要点

  • 日本語タイトル:術前リハは関節置換術の機能を高める?
  • 英語タイトル:Prehabilitation for Adults Undergoing Lower-Extremity Total Joint Arthroplasty: A Systematic Review and Meta-Analysis.

このテーマは、リハビリや整形外科領域の日常診療で目にするテーマです。
難しい医学の話も、できるだけやさしい言葉で説明します。

目次

研究の背景・目的

人工股・膝関節置換術前の身体準備に術前リハが使われる一方、虚弱な患者への効果は不明であり検証が必要だった。

調査の方法(対象など)

ランダム化比較試験38試験、2332人をまとめた系統的レビュー・メタ解析。術前リハと比較対象を比べ、術前および術後早期の身体機能を評価した。

研究の結果

早期の患者報告身体機能は明確な改善なし(6試験327人、Hedgesのg 0.33、95%信頼区間−0.23〜0.89)。実測身体機能は平均的に有利(10試験581人、g 0.48、95%信頼区間0.07〜0.90)。Timed Up and Goは平均1.57秒短縮(6試験389人、95%信頼区間0.86〜2.28)。

結論:今回の研究でわかったこと

術前リハは術前から術後早期の機能改善に役立つ可能性があるが、虚弱な患者ほど効果が大きいとは言えず、研究のばらつきと不確実さにも注意が必要である。

実際の診察ではどう考えるか

虚弱患者への上乗せ効果は未確立。今後は妥当な虚弱評価、実施状況、介入内容の遵守を報告する必要がある。


参考文献


※この記事は、医学論文の内容を一般向けに解説したものです。診断や治療の最終判断は、必ず主治医とご相談ください。

この記事の執筆者プロフィール


Yoリハビリ整形外科かわな
院長 佐藤洋一

Yoichi Sato M.D.

医師・AIエンジニア


専門医・認定医・資格

  • 日本整形外科学会認定 専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定 専門医

  • 日本骨粗鬆症学会 認定医
  • 日本整形外科学会 認定リウマチ医
  • 身体障害者手帳指定医(肢体不自由)
  • 難病指定医(協力難病指定医)
  • 義肢装具等適合判定医

所属学会

  • 日本整形外科学会
  • 日本リハビリテーション医学会
  • 日本義肢装具学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 日本整形外傷学会

修了

  • 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
  • AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
  • 義肢装具等判定医師研修会
  • 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会
  • ボトックス講習・実技セミナー(上肢痙縮・下肢痙縮)

受賞歴

  • 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
  • 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
  • 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
  • 日本骨折治療学会 優秀論文賞
  • 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
  • 日本腰痛学会 優秀論文賞
  • 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)

趣味

  • キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
  • コーディング(Python, Java, html, CSS)
  • 水泳、テニス、ヨット
  • アウトドア、旅行

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