膝前面痛に内転スクワットは有効?

この記事の要点

  • 日本語タイトル:膝前面痛に内転スクワットは有効?
  • 英語タイトル:Refining Home-Based Squat Training: The Role of Hip Adduction in Improving Neuromuscular Control for Clinically Diagnosed Patellofemoral Pain Syndrome.

このテーマは、リハビリや整形外科領域の日常診療で目にするテーマです。
難しい医学の話も、できるだけやさしい言葉で説明します。

目次

研究の背景・目的

膝蓋大腿部痛では、内側広筋などの筋活動の乱れが膝蓋骨の動きに関係し、自宅運動の工夫が求められる

調査の方法(対象など)

無作為化比較試験で、膝蓋大腿部痛患者30人を通常スクワット群と内転追加スクワット群に各15人ずつ割り付け、8週間後の痛み、重症度、膝蓋骨傾斜、筋活動を比較。健常者15人も参考にした

研究の結果

痛みの視覚的アナログ尺度と膝蓋大腿部痛重症度尺度は両群で改善し、痛みの改善は内転追加群で大きかった(P<0.01)。同群の膝蓋骨傾斜は減少(P=0.003)したが、群間差は有意でなかった(P=0.217)。筋活動順序は健常者に近づいた

結論:今回の研究でわかったこと

8週間の内転追加スクワットは、痛みと内側広筋関連の筋活動を改善する可能性がある。ただし短期研究で、膝蓋骨傾斜の群間差は明確でない

実際の診察ではどう考えるか

自宅運動の選択肢だが、効果は8週間の短期評価。膝蓋骨傾斜の群間差は確認されていない


参考文献


※この記事は、医学論文の内容を一般向けに解説したものです。診断や治療の最終判断は、必ず主治医とご相談ください。

この記事の執筆者プロフィール


Yoリハビリ整形外科かわな
院長 佐藤洋一

Yoichi Sato M.D.

医師・AIエンジニア


専門医・認定医・資格

  • 日本整形外科学会認定 専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定 専門医

  • 日本骨粗鬆症学会 認定医
  • 日本整形外科学会 認定リウマチ医
  • 身体障害者手帳指定医(肢体不自由)
  • 難病指定医(協力難病指定医)
  • 義肢装具等適合判定医

所属学会

  • 日本整形外科学会
  • 日本リハビリテーション医学会
  • 日本義肢装具学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 日本整形外傷学会

修了

  • 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
  • AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
  • 義肢装具等判定医師研修会
  • 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会
  • ボトックス講習・実技セミナー(上肢痙縮・下肢痙縮)

受賞歴

  • 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
  • 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
  • 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
  • 日本骨折治療学会 優秀論文賞
  • 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
  • 日本腰痛学会 優秀論文賞
  • 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)

趣味

  • キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
  • コーディング(Python, Java, html, CSS)
  • 水泳、テニス、ヨット
  • アウトドア、旅行

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