膝変形性関節症の運動療法に高頻度電気刺激は有効?

この記事の要点

  • 日本語タイトル:膝変形性関節症の運動療法に高頻度電気刺激は有効?
  • 英語タイトル:Effects of Using High-Frequency TENS During an Exercise Therapy Program in Knee Osteoarthritis: A Randomized Sham-Controlled Trial.

このテーマは、リハビリや整形外科領域の日常診療で目にするテーマです。
難しい医学の話も、できるだけやさしい言葉で説明します。

目次

研究の背景・目的

膝変形性関節症では動作時痛が運動療法の継続や成果を妨げるため、運動中の痛みを抑える方法の検討が必要である。

調査の方法(対象など)

膝変形性関節症の96人を対象とした無作為化シャム刺激対照試験。運動療法に高頻度経皮的電気神経刺激または偽刺激を加え、介入後と1か月後の痛みや身体機能を比較した。

研究の結果

主要評価は膝の痛み。運動療法後の群間差は1.05点(95%信頼区間−5.19〜7.29)、1か月後は0.40点(95%信頼区間−5.91〜6.71)で、臨床的に重要な10点差に届かなかった。副次評価でも有意差なし。有害作用の報告なし。

結論:今回の研究でわかったこと

膝変形性関節症の運動療法に高頻度経皮的電気神経刺激を加えても、偽刺激以上の追加効果は示されなかった。短期追跡などに限界がある研究結果である。

実際の診察ではどう考えるか

高頻度経皮的電気神経刺激の追加効果は確認されなかった。ただし盲検評価なし、短期追跡、運動療法のみの群なしに注意する。


参考文献


※この記事は、医学論文の内容を一般向けに解説したものです。診断や治療の最終判断は、必ず主治医とご相談ください。

この記事の執筆者プロフィール


Yoリハビリ整形外科かわな
院長 佐藤洋一

Yoichi Sato M.D.

医師・AIエンジニア


専門医・認定医・資格

  • 日本整形外科学会認定 専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定 専門医

  • 日本骨粗鬆症学会 認定医
  • 日本整形外科学会 認定リウマチ医
  • 身体障害者手帳指定医(肢体不自由)
  • 難病指定医(協力難病指定医)
  • 義肢装具等適合判定医

所属学会

  • 日本整形外科学会
  • 日本リハビリテーション医学会
  • 日本義肢装具学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 日本整形外傷学会

修了

  • 日本骨折治療学会研修会 Basic, Advance
  • AO Trauma Course Basic, Advance, Pelvic & Acetabular
  • 義肢装具等判定医師研修会
  • 生活期のリハビリ医療に関わる医師の研修会
  • ボトックス講習・実技セミナー(上肢痙縮・下肢痙縮)

受賞歴

  • 日本リハビリテーション医学会 Reviewer Award
  • 日本骨粗鬆症学会 研究奨励賞
  • 日本骨粗鬆症学会 優秀演題賞
  • 日本骨折治療学会 優秀論文賞
  • 中部整形外科災害外科学会 学会奨励賞
  • 日本腰痛学会 優秀論文賞
  • 東海骨・関節疾患研究会 ベストレポート賞(2度)

趣味

  • キックボクシング(アマ2戦2勝1TKO)
  • コーディング(Python, Java, html, CSS)
  • 水泳、テニス、ヨット
  • アウトドア、旅行

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